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「U23スタッフと一緒に、お金では得られない経験をしてみませんか?」
Vol.14 『スーパーボランティアカメラマンストーリー』

取材日:2007年3月5日(月)
記事:鈴木陵生さん(27)愛知, 2007
滞在期間:2006年3月〜

ふらりカナダで、海外暮らし

その街には、様々な人種が混在し、共存する。多様な文化を受け入れ、それをまた独自の文化として形成していく。日本では知ることのできない、多くの経験と知識と考え方が得られる場所なはず。

なんて考えることもなく、僕、陵生鈴木22才乙女座(自称)はすごく軽い気持ちでトロントに来ることに決めました。特にはっきりとした目的はナシ、英語をマスターしようなんて気持ちは皆無。そんな僕に向けられる周囲の冷たい視線を感じつつも、強行ふらり海外暮らし。ただ、なんとなく海外経験ができればいいかなぁノ。

語学学校に通ってみました

そんな発端のカナダライフ、僕の英語力は中学一年の時のままなので語学学校ぐらい行かないとマズいと考え、最初に語学学校に通ってみました。さすが移民の街トロント、語学学校は目がチカチカするほどたくさんあってどこがどうなのか何が良いのかさっぱりわからん。石を投げれば語学学校に当たる。

なので、U23オススメの学校に、何も迷わず疑わず考えず入学しました。その名もInternational house of Toronto通称”ih”という語学学校でございます。ihは中規模の語学学校で先生との距離も近く、なかなかに良い学校でした。アクティビティも充実していて、生徒同士も皆仲良し。楽しく学校に通いました。

ボランティアとしての日々

その学校には日本人のアクティビティコーディネーターが働いていました。色々なアクティビティを企画して開催している彼女に、記録写真を撮ってくれと度々頼まれるようになりました。それは、僕がちょっと大きなデジタルカメラを持っていた、ただそれだけの理由で。でも写真を撮るのは好きだし、いろんな人と話すチャンスでもあるので、喜び楽しみながら様々なアクティビティ、パーティーや卒業式の写真など、学校内外でカメラを抱えパシャパシャ走り回っていました。

そんなある日突然、ihのボス (オーナー兼ディレクター)より、

「ちょっと後で校長室に来るように。」

と、呼び出しをくらいました。何か悪いことしたかなぁ、とおそるおそるボスの部屋に行くと、

「オマエ、今日からウチの学校のスーパーボランティアカメラマンな。」

と、ノリノリで肩をガッチリと組まれました。それはihのパンフレットやweb用の写真を撮れ!と、いうボスからの指令でした。

学校の隅々まで写真におさめる日々が始まります。授業の始まる前の時間や昼休みなどに、至る所に現れてパパラッチ。オマエは何者だと、いろんな人に何回も聞かれました。

そして、仕事ゲット

また突然ある日、再びボスより呼び出しをくらいました。

「オマエ、仕事ほしいか?」

すごい笑顔でした。すごく濃い顔でした。嬉しいことに、今度は仕事として写真を撮らないかとの話だったのです。具体的な仕事内容は、ihの持つ十代の留学生向けのプログラムのアクティビティ記録写真をとりまくれ!というもので、様々な場所に一人でくっついて行って激写します。ihのプログラムではあるのだけれど校舎も違えば先生も違う。知り合いが一人もいない。孤独に涙しながらひたすら写真を撮っていました。英語は全く分からなくとも無理矢理やりとりをし、必要な情報を聞き出し、良い写真を撮る為に体を張って笑わせ、なんだかんだで楽しい仕事となりました。色んなとこにタダで行けたし。とてもとても良い経験。

さらに、仕事ゲット

僕が卒業した頃、ちょうどihは十周年を向かえました。そこで、十周年記念パーティー上映用に、僕がihの学校の雰囲気が分かる様な映像を作ることになりました。もちろんボランティアで。写真のカメラをビデオカメラに持ち替え、再び学校内を撮影しまくりました。パーティーも成功に終わり、映像の評判も上々でご機嫌に暮らしていると、再度ボスから呼び出しが。

「オマエ、ビデオ作れ。」

今回の指令は学校紹介用の映像を2本作れというものでした。パーティーで僕の映像を見て気に入ってくれた様でした。ih自体の紹介映像と十代向けのプログラムの紹介映像。その2種類のビデオ制作依頼。元々、映像制作というのは日本での僕の本職でもありお金もかかるので、今回はちゃんとした仕事として進めていきました。ボスとの仕上がりのイメージの確認や、必要な映像素材の用意、撮影場所や予算出しなどなど。撮影は数日間に渡り、編集もなんだかんだ一週間ほどを要しました。その間に何度も、ボスや他の先生、コーディネーターの人たちと様々な相談をし、仕事を進めていく。それは日本でしていたことと似て異なるものであり、いままでと違った感覚や感性、常識など、新しいものを知ることが出来た良い経験でした。同時に日本でのやり方も通用するというのを知ったのも大きな収穫です。アップテンポな曲に合わせて、リズミカルで楽しげなビデオが出来ました。ボスも気に入ってくれた様子で、この仕事から半年以上経った今現在も、また別の映像制作の仕事をもらってせっせと作っております。

できあがったビデオはここからみれます。

チャンスはきっとやってくる!

ボスとの仕事経験は、その後のカナダ生活の上でとても僕の助けとなっています。

結果、僕がこうして映像を作らせてもらったり、写真を撮らせてもらったり、それが仕事になるといったことが出来たのは、「僕は映像が好きだ!作れる!」といろんな人に言いまくっていたことが大きな要因となったのだと感じています。

もちろん英語の壁は常に感じましたが、案外何とかなってしまいました。それに、語学学校に通うよりもよっぽど語学力が伸びたと正直思います。必死だったから。

トロントは日本よりも色々なチャンスが得られやすい場所だと感じます。生まれ育った土地ではないのだから、たくさん苦労するのは当然。でも、そこだからこそ何かをやることに意味がある。大きな何かが得られる。楽しめる。やりたいこと、興味のあることをはっきりさせて、それを自分が出来るようにするために自ら動いていく。そうすれば、きっと何かしらのチャンスがやってくる。

ちょっとぐらい迷惑かけてもカナディアンは優しいから大丈夫、って勝手に思って、何とかカナダライフを意味のあるものにしようと日々努力中の鈴木でした。いえーい。

いずみから一言

とても貴重なワーホリ体験ですね。またU23のクリスマスパーティーでも司会をやりながらも、写真を撮っていた陵生くんのがんばっている姿を思い出します。このトロントでの経験を生かし、これかも映像のお仕事がんばってくださいね。


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