AI(人工知能)は、人間の仕事を奪うのか?

なくなる仕事

世界を旅していると未来が見える。これから話すことは、AI先進都市で起きていることやOpenAIやAnthropicなどテック企業の変化や発言から予想する世界の未来だ。

デザインでもプログラミングでも、AIの恩恵を最も受けるのは、能力の低いDクラスの人間と能力の高いAクラスの人間だ。Bクラス、Cクラスの中間層が必要なくなる。

例えば、Dクラスの素人でもAIを使えば、BクラスやCクラスの仕事をできるようになる。すると過去には、二流、三流のエンジニアやデザイナーがしていたBクラスやCクラスの仕事は、AIに依頼した方がよくなる。

Bクラス、Cクラスの人は、AIで効率は上がってもAクラスの質の仕事はできない。

Aクラスの専門家はAIを使うことでワークフローが変わる。より創造的で高度なことが可能になる。複数の専門分野に精通し、一流のエンジニアやデザイナーにしかできない仕事がある。AIで底上げされるほど、幅広く深く専門分野を学び融合させ、人の心を震わせ魂を感じるような違いを生み出せるトッププレイヤーはますます重宝される。

AIがどんなに賢くなっても、無数にある選択肢の中から、どう使い、どれを選ぶか、最終決断するのは人間だ。

遠くない未来に、もし、AIがAクラスに到達したら、、、その時は、過去の人間の仕事はなくなり、それらは趣味になったり、新しい仕事が生まれ、人類は進化するのだろう。あるいは、意思や感情、魂を持つAIの誕生を意味するかもしれない。そんな世界はユートピアかデストピアか。

生まれる仕事

歴史の旅をすると未来が見える。これから話すことは、過去に起きたことから予測した世界の未来だ。

技術革新でなくなる仕事と生まれる仕事がある。

例えば、自動車が発明されて過去の馬車の仕事はほぼなくなった。その代わり、馬車の御者や厩務員、調教師、商人は、自動車運転手、自動車整備士、自動車教習指導員、自動車販売員などの仕事に変わった。馬車より高度な自動車を作るために、エンジニアやデザイナー、工場労働者の仕事は増えた。高速道路、信号機、ガソリンスタンド、駐車場、さらに、自動車保険、レンタルカー、車の雑誌など、新しい仕事もたくさん生まれた。馬車が廃れると貴重性を増し、観光馬車のように娯楽として新しい仕事も生まれた。

時代が進み自動車より早い飛行機が発明されたら、馬車の時と同じように、今度は飛行機のエンジニアやデザイナー、操縦士という仕事が生まれた。

宇宙時代に突入しても宇宙船を動かす人が必要だろう。コーチマン(馬車の運転手)がアストロノーツ(宇宙飛行士)に進化するだけ。人類が移動する生物である限り、もっと早く、もっと安く、もっと楽しく、

もっと美しく、その欲望が尽きない限り、移動に関わる仕事は尽きない。

もしAIが自動で運転するようになったら、、、もうすでに先進都市ではAIで自動運転カーが走っている。だが、スマートフォンで言えば、まだiPhone 2Gみたいな段階。これから、移動が、もっと安く、もっと楽に、もっと楽しく、もっと美しくなる。映画を見たり、買い物したり、食事をしたり、睡眠をとったり、車は部屋になり、ファーストクラスの移動になるだろう。当然、このAIを開発し、操作し、管理する新しい仕事が生まれる。

それから、人類の歴史を振り返ると、世の中が便利になるほど、人々の生活は仕事に追われ忙しくなってる。1000年前より、100年前。100年前より10年前。10年前より、現代の人々の方が忙しい。AIの革新で、人類はさらに忙しくなるのか、忙しさから解放されるのか。

Change The Future…

Ken