セブレポート2017
今月はフィリピンで暮らしている。セブでは語学学校や友人の会社を訪問し、学校のランチを食べて、ホームステイやホテルで暮らす。留学生に紹介したいアイランドホッピングをしたり、マリンアクティビティに忙しい観光客をよそに、真っ白な砂浜のビーチを前に敢えて何もしない贅沢な時間を過ごし、仕事もはかどる。ブログでは話せない業界の内緒の話や留学生は踏み入れるなと注意される場所も調査しセブ留学の表も裏もリサーチ。
魅惑のセブ島
フィリピンのセブ島へは成田空港や羽田空港、関西国際空港から飛行機に乗って直通で5時間ほど。フィリピンの首都マニラやソウル、台北、香港など他の国を経由して行く経路もある。
セブ島は、世界有数のリゾート地として世界中に知られる。しかし、白い砂浜やビーチがあるのは周辺の島で、例えばセブ島と隣接するマクタン島は、マクタン・セブ国際空港や高級リゾートホテルがあり、セブ中心地からタクシーで45分ぐらいで行く。セブ島の南西にはボホール島、南東にはネグクロス島、北西にはカランマ島、北東の小さな離島マラパスクア島やカランガマン島と島に囲まれており、フェリーに乗って行けば、パンフレットで見るようなビーチも見つかる。
セブの中心は、フィリピンの首都圏メトロ・マニラに次ぐフィリピン第二の都市圏メトロ・セブと呼ばれる。たとえるなら、日本の東京と大阪、USAのNYとLA、イギリスのロンドンとマンチェスターあるいはグラスゴーのような関係だ。観光都市としてだけでなく商業都市としての顔を持ち、経済特区もあるセブでは日系を含む外資系企業が進出している。特にコールセンターやオフショア開発の拠点と有名だ。誘惑がいっぱいのセブ島で仕事や勉強に集中できるかはさておき、東京のレベルを保ちセブ島で仕事をできれば、現地就職してもマネージャークラス以上になれる。起業しても語学と現地の文化さえ理解してラフプレーやマリーシアの対策さえできたらそこそこ戦えると思う。
また留学生にとって注目すべきはフィリピン有数の学園都市であること。フィリピンの大学の最高峰であるフィリピン大学セブ校をはじめ、ビサヤ大学、サン・カルロス大学、セブ医科大学などがある。近年は、韓国人の語学学校ブームに続き、日本人やアジア諸国からの留学生も増えている。
欧米留学とは違うセブ留学
セブ留学というかフィリピン留学は、カリキュラムもキャンパスも生活スタイルも、北米やヨーロッパ、オセアニアとは大きく異なる。韓国式あるいは日本式語学学校とでも言おうか、フィリピン留学独特のシステムがある。セブ留学で注意が必要な3つの大きな特徴を紹介しよう。
まず第一に、語学学校でも留学エージェントでもフィリピン留学の特徴を聞くと留学費用が安いことを挙げる。値段だけを理由にフィリピン留学を選ぶ留学生も多い。ただ、留学という商品はスマートフォンを買うように同じ商品の比較ではなく、学校にせよ生活にせよ質と内容が違うので比較の仕方には注意が必要だ。また、為替にも左右されるので、格安だった頃に留学した人の情報は参考程度に、最新情報を自分で確認しよう。付け加えて世界とフィリピンの留学市場を踏まえた見解を残すと、人気の観光業界も値上がりしているように、留学もこれから値上がりしていく可能性も高い。留学生にとって今はまだチャンスだ。
第二に、フィリピン留学の特徴は、カナダやオーストラリア留学のようにホームステイで暮らすのではなく、学校が用意した学生寮やホテルなどの施設に滞在するスタイル。ランチも給食のように食堂で食べる。キャンパスには、カフェやプール、ジムやマッサージまで至れり尽くせりの語学学校もある。部屋のグレードもピンキリ。治安の悪いフィリピンで、ある意味キャンパスに留学生を隔離することで平和な環境で、英語の勉強に集中したり、リゾート留学を満喫できる。同じ学校でも複数キャンパスがあり、スパルタ校と呼ばれる校舎では、EOP(English Only Policy)を徹底し、外出の門限も厳しく設け、自主時間も監視をする英語漬け、詰め込み型、軍隊式で英語力を養成する。ノンスパルタ(スタンダード)校では、母国語は禁止されておらず、外出もできて、ゆるく英語を学ぶ。その中間に位置し、平日だけ外出禁止のようなセミスパルタ校がある。それから、欧米留学では資本や経営者、運営会社まで調査するのはプロの留学エージェントだけでアマチュアの留学エージェトは知らないが、フィリピン留学では留学生レベルでも日本人経営か韓国人経営か知っているし知る必要がある。似たような語学学校が多い欧米と違い、語学学校による格差が大きいので、学校を選ぶ際には、学校のタイプや立地もよく確認しよう。相性が合えばコストパフォーマンスの優れた留学ができる。
第三に、イギリスやアメリカ留学は、10〜20人ぐらいが入れる広い教室でグループレッスンが主流であるのに対し、フィリピン留学は、2人用の個別教室またはオープンスペースでの1対1のプライベートレッスンがメインであること。マンツーマンの授業に加えて、TOEICなど内容によりグループレッスンもある。さらに。スパルタ校では仕切られたでデスクで自習学習の時間もみっちり組み込まれている。個別指導だから生徒に合わせたカリキュラムを組め、欧米留学では教室で黙りがちな日本人や韓国人でもフレンドリーな講師と1対1なら話しやすいメリットがある。フィリピン英語の訛りや教師の質、その講師以外の英語がわからないというデメリットを考慮しても、グループレッスンについていけない生徒にはよいだろう。欧米でもオプションでプライベートレッスンを加えることは可能だが、週に何十時間もチューターを雇えば非常に高額な授業料になる。人件費の安いフィリピン人講師を起用し、生徒の数だけ個別教室を作ることができる家賃の安いフィリピンならでは実現するシステムだろう。
最後に、フィリピンはちょっとしたブームで語学学校や留学エージェントが乱立しすぎて経営状態の良くないところや問題を抱える学校やエージェントもあるのでくれぐれも気をつけよう。
二つの顔を持つセブ島ライフ
多言語国家であるフィリピン共和国では、日常会話やテレビや音楽はフィリピン語(実質的にタガログ語と同じ)が使われる。映画もフィリピン語に吹き替えて放送される。セブではセブアノ語が使われ、地方により言葉が違う。英語も公用語とされるが、教育により習得度が大きく違う。高所得者層は流暢に話せるが、庶民は英語とタガログ語が混ざったタグリッシュが主流。低所得者層は英語が通じないことも多々ある。14世紀にはスペインの統治されていた国が19世紀にアメリカに支配され英語が公用語になった歴史も興味深い。
熱帯雨林気候のセブは1年を通して高温多湿で、1月から4月ぐらいは比較的過ごしやすく、5月から8月は猛暑が続く。台風もやって来る。屋外では半そで半ズボンで過ごしているけど、室内やバスの中はエアコンが非常に強いため長袖長ズボンが欲しくなる。水着を持って来てなくてセブに何をしにきたのかと友達に笑われたけど、海水浴や日焼け対策の装備は留学生も必須だろう。虫除けをしてデング熱の注意も必要。
よく聞かれる物価は、日本やアメリカやイギリスと比べて相対的に物価が安いのは間違いないけれど、電気製品など同じ商品を探すとフィリピンの方が高い。どの程度の生活水準を保つかによるが、日本の半値かもうちょっとするぐらい、ローカル人の生活水準まで落とすと1/5ぐらい。例えば、綺麗なお店で外食するとだいたい200〜300ペソ(約460円〜690円)で日本人観光客は行かないローカルのストリートフードなら100ペソ(約230円)ぐらいでもある。タクシーも一回乗れば100ペソ(約184円)と地下鉄の切符ぐらいの価格で、留学生にはおすすめしないジプニーと呼ばれる乗り合いのミニバスなら7ペソ(約16円)。ホテルは格安で1000ペソ(2300円)も出せばバス付きプライベートルームがあり、1万円もあれば高級ホテルに泊まれる。バックパッカーなら300ペソ(約690円)でもある。日本から旅行や留学の移動コストは、LCCなら格安で行けるため圧倒的に安い。
もう一つ必ず質問される治安についてはエリアと人による。いつものように日本人から外国人、高所得者層から貧困層まで色々な人にヒアリングし、実際に自分の足で定番からブログに書けない場所まで訪れて見てリサーチした。学校で注意されたことを守って行動範囲を制限している限りは安全だろう。ただし、一人で女の子が夜に歩いているトロントなんかとは別次元で、ライフルを持った警官も犯罪者もそこら中にいて留学都市の中でセブは圧倒的に治安が悪い。平和ボケした日本人観光客や留学生は貧困の国では犯罪のカモにされるだろう。地元のルールを知らず危険なエリアやコミュニティに踏み入れると命の危険すらある。平和な日本では想像できないけど驚くほど簡単に人を消せる国であることを覚えておかなければいけない。そして外国で一番怖いのは日本人だったりもする。あまり言いすぎると自分の身を危うくしかねないので後は察してほしい。
街の風景は、ITパークやショッピングモール、高級リゾートホテルでは、日本や欧米の先進国さながらのビルディングやレストランもある。しかし、フィリピン人の地元の人が暮らす地域は、戦後の日本にタイムスリップしたような後進国の風景。カメラのフィルターを通すと綺麗に映るけど、家もベッドも机も実際に訪れると古く貧しいリアルがそこにはある。電気も10年ほど前に通ったような島もあり、セブの真ん中でさえBrown Outと呼ぶ停電がしばしばある。語学学校のキャンパス内と一歩外に出たストリートの世界の違いに、パンフレットの加工された綺麗な写真だけ見てきた人や後進国を知らない人はカルチャーショックを感じるだろう。街の騒音も東南アジアらしく煩いけど、宿泊場所によっては鶏の鳴き声にも神経質な人は悩まされるかもしれない。耐性をつけるチャンスと捉えよう。
セブ島で一番の魅力は、貧しくてもめちぇめちゃ明るく暮らすフレンドリーな人々。カラオケ好きのフィリピン人は、家でも外でもどこでも歌う。友達の紹介で無料で受け入れてもらったホームステイ先ではちょうどお祭りの時期で、豪華な豚の丸焼きや蟹や魚の炭焼きなどのフィリピン料理をご馳走になった。ショッピングモールでは、カラオケ機の販売員がカラオケを楽しそうに唄い実演をしている。その動画がYoutubeにアップされデビューした歌手もいる。Future Life/Workで提唱する「遊ぶように働く」を実践しているではないか。ストリートで道を尋ねたら、わざわざ目的地まで連れて行ってくれるし、ちょっと話しかければ、いや話しかけなくても向こうから声をかけられ、時に流暢な英語で、時に片言のタグリッシュで何時間でも話している。もちろん日本人マネーを狙う人も多いけど、ブラジルとかでも感じるDNAに染み付いた明るさがある。セブに訪れる機会があれば、ぜひ海外留学や海外旅行の地元の人との交流を楽しんでほしい。
LCLS(ローコスト語学留学/語学学校)
U23が創業した2003年は、まだ海外旅行や海外留学は費用が高いお金がかかる「特別なこと」だった。しかし、LCCの登場で、飛行機の航空券は格段に安くなった。シェアリングエコノミーが生まれ、ホームステイも自分で見つけられるようになった。スマートフォンでタクシーも呼べる。無料の地図(google map)も翻訳機(google translate)もポケットに入る。そして、無料で情報を提供し留学支援をするエージェントU23がある。インターネットを使いこなせば、23年ぐらい前は特別な人しか難しかったことが、誰でもできるようになった。
フィリピン留学なら日本で生活するより安く留学できる。欧米に安く留学したいならマルタ留学もニュージーランド留学もある。選ぶのは留学生。無駄を削ぎ落としたU23が提案する自分で企画して手配して自分でつくる留学なら、LCC(ローコストキャリア)の航空券で格安で海外旅行をするように、格安で留学が実現する。LCCの留学・語学学校版、いわばLCLSとLow Cost Language StudyまたはLow Cost Lanague Schoolだ。贅沢な宣伝広告も都市の真ん中に豪華なオフィスもないけれど、本当に留学生のためになるものを提供するU23のような留学エージェントが評価されるかどうかで留学業界の未来が変わる。
必要なのものは、物事の見方とインターネット、そして覚悟。言い訳探しをやめて留学する決意をしたら、お金も時間も会社も学校も家族も恋人もほとんどの問題は解決する。詳しくは過去ブログを読まれたし。未来を変える時間とお金の作り方
Change The Future…
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セブ留学ガイド
フィリピン留学の相談はお気軽にU23まで。フィリピン留学しかおすすめしないフィリピン留学エージェントでもなく、カナダ留学しかおすすめしないカナダ留学エージェントでもなく、グローバル留学エージェトU23ならでは、世界中の定番から穴場の留学都市まで無料で紹介します。2003年から世界中の留学都市で学校に通いホームステイをして自分の目で見て耳で聞いて肌で感じてリサーチした情報は伊達じゃない。