クリエイティブな仕事があるのではない
今日のブログのタイトルにもした、先月反響の大きかったTweetについてもう少し語ってみよう。未来法人U23がいう”クリエイティブな仕事”とは、新しいものを生み出し未来を変える仕事。
クリエイティビティは職種やポジションに関係なく「いつでも・どこでも・だれでも」できる。退屈な劣化コピーで媚びた自称クリエイターより、「Fun & Cool」のセンスがある庶務課は23倍クリエイティブな仕事をしている。 そんな働き方ができる仲間とともに未来を変えたい。
Appleの言葉を引用するならこうだ。
Creativity from every corner.
When you imagine the creative process at Apple, at first you may not picture someone in HR. Or operations. Or finance. But we expect creative thinking and solutions from everyone here, no matter what their responsibilities are. Innovation takes many forms, and our people seem to find new ones every day.
あらゆる場所にクリエイティビティを。
Appleでのクリエイティブな作業をイメージする時、あなたの頭の中には人事部門、オペレーション部門、財務部門が入っていないかもしれません。でも私たちは、クリエイティブな発想と問題解決能力を、部門や役職に関係なくすべての人に求めます。革新に決まった形はありません。そしてAppleでは、毎日誰かが新しい形を発見しています。
ここで働く人が仕事をクリエイティブにした事例を紹介しよう。ディズニーの清掃員はカストーディアルと呼ばれ、彼らの働きっぷりはクリエイティビティに溢れている。夢の国でゲストをもてなしながら、笑顔で安全かつスピーディーに掃除をする姿はもはやディズニーになくてはならない存在。キャスト(ディズニーのスタッフ)の中でも人気のポジションというのも納得。従来の清掃員の汚いとかきついというイメージを払拭した。
もう一つ事例を紹介しよう。U23にカナダに到着した留学生を空港からホームステイ先まで送迎をするピックアップという仕事がある。舞台の役者を演じるようにオンライントレーニングを受け、手順から台詞まで細かい指示があるマニュアルに従い、雨の日も雪の日も空港からホームステイ先までの往復を繰り返す。捉え方によっては”誰でもできる単純かつ過酷な仕事”かもしれない。
しかし、これを単純作業と思えばそれまでだが、ここに情熱と魂を込めて働くとこんなにクリエイティビティが問われおもしろい仕事はないと思うようになる。伝えたいことがたくさんあるオリエンテーションは、いろいろ話しても頭に入らないし、なにを・いつ・どこで・どうやって伝えたらいいだろうか。生徒さんへの挨拶は「ようこそカナダへ」と「おつかれさまです」のどっちが嬉しいだろうか。次はこんなことをしてみよう。生徒の顔を想像するとワクワクが止まらない。
仕事は雑用の積み重ねで…という話はまたの機会にするとして、雑務や庶務こそクリエイティビティが求められる。雑用やルーチンワークを軽視する未熟な新人や傲慢な上司の働き方を見直すきっかけになれば嬉しい。