物事の見方 (2) 見る角度で変わる世界〜W杯日本代表サポーターゴミ拾い検証

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まったく同じ時間、同じ場所で、同じ景色を見ていても、その人の知識や経験、物事の考え方、視点によって見える景色が違ってくる。

「人は自分が見たいように見る。」

-ジュリアス・シーザー

人は見たい部分を見たいように見る傾向がある。物事を一面からしか見れない盲信をする人ほどこの傾向は強い。偏見や常識、自分の価値観から離れて物事を見る力を養わなければ、恥をかけたり、迷惑をかけ、命の危険さえある。

真横から見たら三角形に見えるものも

triangle

真下からみたら四角形に見える

sqare

斜めから見ると四角錐、ピラミッドに見える

pyramid

そういえば、ある説によるとピラミッド8面体とも言われている。これもその知識を知っているかどうかの違い。

まったく同じ時間、同じ場所で、同じ景色を見ていても、その人の知識や経験、物事の考え方、視点によって見える景色が違ってくる。

world-cup-stadium

W杯で日本代表サポーターが試合後にスタジアムでゴミ拾いをしたことが話題になった。Twitterでは賞賛する人も批判する人もいた。 YesかNoに分けると2種類だが、同じYesでも人それぞれ見ている世界は全く違う。実際にスタジアムでサポーターとして観戦し、世界中のいろいろな人の意見も聞いたので、それも踏まえ、同じ出来事も違う角度から見ると違うということを紹介する。

アングル1

「学校で教えられたとおりゴミ拾いをして偉いね。」「出場することに意義がある。試合に勝てなくても清掃でアピールしよう。」と日本の常識の枠で考えるある傍観者の視点。

アングル2

「試合に負けてゴミ拾いに来たのではない。」と叫ぶある日本サポーター当事者の視点。

*ただ負けて八つ当たりのサポーター、汚さないのは当然で称賛されるようなことではないというサポーター、もっと大事なことを忘れていないかというサポーターなど、さまざまな発言を聞いた。

アングル3

「日本のすばらしい文化だわ。」と言うあるブラジリアンの視点。

*ブラジリアンの学生の発言より。

アングル4

「清掃員の仕事を奪ってはいけない。」と海外在住者の視点。

*実体験を紹介すると、海外に行った時、日本のようにゴミを拾ったり、フードコートで食器を下げようとしたら「仕事を奪ってはいけない。」と言われたことがある。他の海外在住者からも同様のエピソードをしばしば聞く。

アングル5

「ゴミを捨てることが雇用を生むことなのか。それなら雇用を生むためにゴミをばらまいてやる。」と勘違いするある日本人。

*SNSより。

アングル6

「それぐらいで仕事はなくならないでしょ。素敵な行為じゃない。私たちもこういう教育をするべきだ。」と雇用のことも考慮した上で賞賛するある社会人の視点。

*ドイツサポーターの発言より。

アングル7

「迷惑行為とまでは言わないけど、ゴミはそのままでいいよ。」「観客が帰ってくれないと仕事終わらないから本音は早く帰ってくれ。」というある清掃業社や清掃員の視点。

*スタジアムで働いていた人の発言より。

アングル8

「清掃コストが下がるからゴミ拾いをして帰ってくれるのはありがたい。」「仕事は他にもあるからゴミを拾ってくれるのは助かる。」と歓迎するある大会運営者の視点。

*ホテル経営をしている人の発言より。

アングル9

「立派な行為だが、もしまったくゴミがが出なくなったら、清掃以外の仕事を見つけにくい労働者の失業は増えるかもしれない。」と深刻なある失業者支援者の視点。

*就労支援の仕事をしている人の発言より。

アングル10

「いろいろな見方があるのも理解した上で、日本サポーターの行為は称賛に値する。我々も見習おう。W杯のムーブメントを起こそう。」と評価するあるリーダー。

十人十色、見ている景色は人それぞれ異なり、他にも無数の視点がある。

アングル4の「清掃員の仕事を奪ってはいけない。」という世界しか見えていない人にとっては、雇用も考慮した上で賛成しているアングル6やアングル10の世界を見ている人に対して「奴らは雇用のことをわかってない。」となりかねない。

あなたには三角に見えるものも、違う角度から見ている人は四角に見えたり、次元があがると四角錐に見える。

世の中には見ない方が幸せな世界もある。恋人のメールは見ない方がよい。そういうことを言っているのではないので勘違いしないように。

忘れてはいけないことはこれ。

”物事は常に異なる側面から見なければいけない。”

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