物事の見方 (3) 気持ちで変わる世界〜グラス半分の水

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同じ時間、同じ場所で、同じものを見ても、その人の知識や経験、物事の考え方、視点によって見えるものは違う。

グラスに水が半分入っている時にどう見えるか?

私は、グラス半分の水を見て「半分しか」ではなく、「半分も」入っていると考える

サッカー日本代表アルベルト・ザッケローニは、「半分しか」入っていないと考えるタイプが多いメディアに対してこう答えた。今回は、このグラス半分の水の見方によってどう未来が変わるか解説する。

1. グラスに水が「もう半分しか」ない

マイナス思考の人や悲観論者は、「不足や無いもの」を見て、半分しか残ってないなんてついてない、なくなったらどうしよう、なんで半分なんだと、不満・不安・怒りなど否定的に見る。すると行動もネガティブになる。

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2. グラスに水が「半分も」ある

プラス思考の人や楽観主義者は、「有るもの」を見て、半分もあるついている、半分も残っていてよかったと、喜び・感謝など肯定的に見る。すると行動もポジティブになる。

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3. グラスは水と空気で満ちている

偏見や常識に縛られず革新を起こす想像力のある人は「見えないもの」も見て、水と空気でグラスは満ちている。

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あるいは、水がこぼれなくてちょうどいい、水で満たしたければグラスを小さくすればいい、氷を作りウィスキーを注げば最高、と違う物事の見方をする。すると行動もクリエイティブになる。革新を起こせる。

これがFuture Workマインド。

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同じ時間、同じ場所で、同じものを見ても、その人の知識や経験、物事の考え方、視点によって見えるものは違う。ものの捉え方が変わると、行動が変わり、行動が変わると未来が変わる。

物理的に人の目に見えるものだけがすべてではない。人の目には見えなくても、たしかにそこにあるものがある。電波も音も時間も放射線も人の心もサッカーの見えない記録に残らないプレーもみんなそう。

どんな人にもいい面と悪い面があり、いい時と悪い時がある。どんな悪く見える人にも、いいところはある。しかし、いいところを見るか、悪いところを見るか、見ている世界の違いで、あなたに賛成する人、反対する人に分かれる。

タイプ1 反対する人

不足や無いものを見て批判する人。グラスに半分しか水が入っていない人は、減点法で評価する。悪いところを見るから反対する。想いを伝えることは難しいため、誤解をしたまま反対する人も多い。誤解はその人の知識や経験の差、物事の捉え方の違いのズレから生じる。ネガティブな意見に影響されて、さらにネガティブな見方になる人も非常に多い。悪い部分が気になりだすと、なにもかも否定的に見るようになり、ますます嫌いになっていく。不満や不安や怒りが増し負のスパイラル。もうこうなるとズレを修正しようにも耳に入らない。あるものすら見えなくなり、グラスの水はからっぽになる。

タイプ2 賛成する人

あるものを見て応援する人。グラスに半分も水が入っていたり、水と空気で満ちている人は、加点法で評価する。悪い部分ではなくいい部分を見る。想いを伝えることは難しく、うまく伝わっていないこともあるけど、肯定的に理解しようとする。悪いところも受け入れたうえで、いいところを見つけて好きになる。悪い噂にも前向きに話し合い誤解を解いて解決しやすい。応援して上手くいくと嬉しいから、もっと応援する好循環が生まれる。応援されて感謝する、応援できることを喜ぶ。グラスの水はあふれるほど満たされる。

私は、グラス半分の水を見て「半分しか」ではなく、「氷とウイスキーを注げば最高」と考える。

-U23 inc. CEO Ken Utsumi

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