物事の見方 (1) 知識や経験の深さで変わる世界〜アフリカの貧しい子供たちの問題

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その人の知識や経験、物事の考え方、視点によって見える世界は違う。

たとえば、この四角形に見える形。

sqare

少し俯瞰して見ると、円の一部を見ていたことに気づく。

circle

もっと俯瞰して見ると、三角形の一部を見ていたことに気づく。

triangle

その人の知識や経験、物事の考え方、視点によって見える世界は違う。

見ている世界が違うと、意見や行動も変わる。見えている範囲のズレが誤解を生む。見えているヴィジョンが違うと、どんなによいアイデアを出したりアクションを起こしたとしても、共感を得られない。

教育を受けることができないアフリカの貧しい子どもたちの問題を例に説明する。

レベル1

貧しく教育を受けることができないアフリカの子どもたちがいることも知らない無知な人。

知らないから意見もないし行動も起こさない。

レベル2

本やテレビやインターネットで貧しいアフリカの子どもたちがいることはなんとなく知っているけど、海の向こうの世界でリアリティのない人。

頼まれたら深く考えず受動的に募金をする程度の行動は起こす。

レベル3

アフリカに渡航し貧しい子どもたちを実際に見たり、海外ボランティア体験に参加して話を聞いて、貧しいこどもたちの問題意識を持ち始めた人。

このレベルになると、意見を持ち、積極的に募金をしたり、ボランティアに参加し行動を起こしはじめる。

レベル4

ボランティア組織や非営利団体に加入して、貧しい子どもたちの問題を深く知るとともに、組織の非効率な運営や募金の不可解な使い道、政治の駆け引きなど、国際協力機関の実態を知った人。

この世界を見ると、疑問を持ち募金やボランティアに参加するのをやめる人もいる。

レベル5

国際協力団体に問題があることも受け入れた上で、貧しい子どもたちを救うために自分ができることをやろうと行動を続ける人。

この域に達すると、自分でボランティア団体を組織して、募金やボランティアを集め直接支援を届けに行ったり、現地に学校を作ったり、自分が国際協力の現場を改革しようと、次元の高い行動に変わる。

このように見えている世界の違いで、意見も行動も変わる。

貧しい子どもたちの問題しか見えていないレベル3の人は、レベル4の国際協力をしない人たちに対し、「現場の悲惨な現状を知らないからこの人達は行動を起こさないんだ。」と勘違いすることもある。

レベル4の人は、レベル3の人よりはるかに知識も経験も豊富で、レベル1や2の人のような問題意識の欠如で行動しないのではなく、国際協力現場の実態を知ってしまったから行動をやめたにも関わらずズレが生じる。

同じように、レベル4で世界をすべて見た気になっている人がいたら、問題を理解した上で国際協力に取り組み続けるレベル5の人を見て、「この人はまだ実態を知らないんだ。」という誤った見方をしてしまう。

ここで気をつけてほしいのが、レベル5の世界が見えている人には、レベル1の人の考えを理解できても、その逆はできないということ。森が見える人には、木も枝も見える。しかし、枝しか見えない人には木も森も見えない。

子供にママの景色は見えない。かしこいママはしゃがんで子供の視点に合わせるか、子供をだっこして視点をあげよう。かしこい子供は、パパに見えないということ伝えて見えるようにしよう。パパが曇りメガネをかけてたら、外してもらうようにお願いしよう。怒ったり泣いたりするだけでなく視点を変えよう。ましてや心を閉ざしてしまうと、見えるものも見えない。先生と生徒、上司と部下、経営者と社員の関係も似たようなもの。

同じ景色を見ていても、人によって見え方が違う。

仕事でも生活でも「この人にはなんで伝わらないんだ。」というときは、自分が見ている世界と相手が見ている世界を確認しよう。この人はあなたとは違う視点から見ていることに気づくはず。

もし「あの人にはついていけないな。」と思うようなときは、あの人が見ている世界を見ようとする努力をしよう。あの人には自分には見えていない別の世界が見えているはずだから。

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