Fun & Cool

先日ご紹介したU23が実践するFuture Workのスローガン「Aytime, Anywhere, Anybody」は、多くの人に賛同してもらえ、多くの組織がそこに向かっている、いわば時代の必然である。

そして、今日お話しするもう一つの未来のワークスタイルのキーワード「Fun & Cool」は、誰にでも受け入れられるワークスタイルではない。

むしろ、利潤や効率優先の企業にはありえないと言われるかもしれない。

だからこそ、U23が成功事例となり、こんな働き方もあることを世界に伝えたい。

「Fun & Cool」こそ”U23らしさ”であり、そこがなくなると”U23ではなくなってしまう”といっても過言ではない。

もし未来のワークスタイル講座があるならば「Anytime, Anywhere, Anybody」は必須科目で、「Fun & Cool」は選択科目にあたる部分だ。

それでは、前置きが長くなったが今日の講義をはじめよう。

Fun

空港ピックアップスタッフには、未来のデバイスiPadが渡される。

トレーニングは、美しいディスプレイを指先でタッチしたりスワイプして本のページをめくり、写真や動画で楽しく学ぶ。

オンラインでフライトの到着時刻をチェックし、地図を開いてルートを検索、まるで管制室。

トロントの地理やバンクーバーの歴史、知れば知るほどおもしろくなる。

どうやって生徒さんを感動させようか考えだしたら、仕事の日が楽しみになる。

みんなで演出の打ち合わせをして、チームが一つになって成功した時の喜びは格別。

おもしろい仕事があるのではない、そこにいる人が仕事をおもしろくする。

組織の神髄が詰まったマニュアルは、そこで働いてきた人の歴史そのものだ。

先輩がまだ作っていないマニュアルを見つけて新しく増やすのが楽しい人。

先輩の古典的なマニュアルを未来的に翻訳するのが楽しい人。

先輩のおかしな変換ミスを見つけて修正するのが楽しい人。

マニュアルのおかげで、みんなが喜ぶ顔を見るのが楽しい人。

マニュアルが仕事をつまらなくするのではない、そのマニュアルやそれを読む人がおもしろくないだけ。

Cool

入社初日、新人はVitraのワークチェアに心弾ませ着席する。

Kartellのワイドデスクの上には、MacBook Airとデュアルディスプレイ、Wirelessのキーボードとトラックパッド。

iPhoneも支給される。

メールボックスを開くと、Welcome to U23 StaffというCEOからのメッセージ。

新卒の新入社員に初日からこれ以上の環境を整える会社がどれほどあるだろうか。

このチームは新人を歓迎している、新人にもフェアにチャンスがある、未来のワークスタイルとはこういうことだ。

いくつものメッセージが込められたCoolな演出は、新人のモチベーションを期待以上に高める。

そんな新人に刺激されたチームさらにCoolな仕事を誓う。 近未来感漂うベルナー・パントンのインテリア、遊び心溢れるステファノ・ジョバンノーニのソファとお揃いのホワイトボード。

不思議な形のエーロ・アールニオのテーブル。

世界で最も美しいエーロ・サーリネンのチェア。

巨匠のアートに囲まれたCoolな空間は、インスピレーションを刺激しクリエイティブな発想へ導く。

ノイズがない空間は、今まで見えなかったものが見えるようになる。

このCoolな空間に見合うスタッフになろうと最大限に洗練される。

夢を叶えるに相応しい空間とスタッフはこうやって誕生する。

ファストフードやファストファッションが量産される時代に、U23みたいな採算度外視でクオリティにこだわったユニークな会社もあった方が「Fun & Cool」じゃないですか?

音楽のように仕事も「Fun & Cool」に、人生の一部にできたらハッピーだと思いませんか?