未来を変えるコーチング〜叱り方・叱られ方

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オフィスでみんなの前は、上司に説教されたくない場所、という意見は多い。周りを気にしすぎたりネガティブだったり被害者妄想癖だったりする場合もあるが、彼らの言い分を聞くと、公開処刑みたいで嫌、プライドが傷つく、他の人の視線が気になるという理由だ。

しかし、Future Workを実践するU23では、敢えてみんなの前で指導をする。オフィスに限らず、世界中のスタッフが参加するグループチャットで注意をする。ひとりの失敗をチームで共有し、ひとりが学んだことをチームで学ぶ。

教科書には、人前ではなく1対1で叱るのがよいと書いてある。これは旧世代の労働者に対する叱り方で、著しくスピードを落とす。そのような配慮が必要な時もあるが、未来の教科書にはこう書いてほしい。叱るときはみんなで共有する。期待されてない人は叱られないわけで、叱れるのは応援されていると前向きに捉える。

ただし、日本以外の国では人前で叱らない文化の国が多く、それぞれの文化を尊重し個別に対応が必要だ。公然と叱るのは辱しめてるわけでもなければ、叱られることは恥ずかしいことでもない。感情的にならず論理的に考えるように、最初にチームの文化や方針を共有する必要がある。

ある意味で日本的教育を押し付けられ、人前で叱られることに耐性を持ち和を尊び団結できる日本人の強みを活かしたやり方でもある。

また、叱るという言葉は感情的になって怒っている印象があるようなので、教える、導くという言葉に置き換えて読んでもらった方がいいかもしれない。

人前で上司が叱るのはチームを強くするため。稲盛和夫氏もこう言っている。

「間違ったことをした人に注意をできないリーダーではチームに示しがつかない。部下のご機嫌をうかがって厳しく怒る勇気もない上司の下で優秀な部下は育たない。チームも伸びない。」

注意するのは貶めているのではなく期待している証拠。修正するところがあるということは成長できるという意味。勘違いのプライドは捨て、誇りがあるなら今すぐ改善し信頼に応えよう。

恥ずかしいのは指導されることではなく、助言を素直に聞けないこと。自意識過剰に他人の目に怯えるのではなく、もっと気にするべきことがあるはず。

「恥ずかしいのは転ぶことではなく、転んで立ち上がらないことが恥ずかしいのだ。」

そんな名言もある。

指導する立場になれば分かるが、教えることは自己要因だけでないため、自分でやるよりも面倒だ。怒るのは大量にエネルギーを消耗し肉体的にも精神的にも疲れる。やりたいことが山ほどあるのに、わざわざ嫌われ役を買ってまで注意なんてしたくない。

誰も言わなければ、部下もチームも成長する機会を失うばかりか、取り返しのつかないことになるかもしれない。人前で厳しく叱りパワハラや辞職に追い込んだと言われるリスクもある。社会には、誰かが言ってくれるだろうと、見て見ぬふりして叱らない人の方が多い。

熱くなって部下を傷つける言葉を言ってしまうかもしれない。でも本当にやさしいのはどっちだろう。愛と勇気を振り絞ってあなたとチームのために叱ってくれる上司や同僚に感謝の気持ちを持てば、見える世界が変わる。

もちろん、指導する立場ものはシンプルに伝えるスキルを磨こう。

上司や同僚からの言葉の花束をどう受けとるかで未来が変わる。誰かに説教されて沈みそうな時は、このブログを思い出してほしい。

おまけに、この曲を捧ぐ。

期待はずれの 言葉を言う時に
心の中では ガンバレって言っている
聞こえてほしい あなたにも
ガンバレ!

by The Blue Hearts『人にやさしく』(iTunes Storeを開く

CHANGE THE FUTURE….

追記

「未来を変えるコーチング〜叱り方・叱られ方」

「怒る」は自身の不満や怒りなどの”感情”が働いていて、自分のために怒る

「叱る」は相手の為を思う”理性”が働いていて、相手のために叱る

おこる 【怒る】  腹を立てる。立腹する。いかる。「真っ赤になって―る」 英語 anger

しかる【叱る】相手のよくない言動をとがめて,強い態度で責める。「子供のいたずらを―る」 英語 scold


叱るとは、つまりアドバイスを伝えること。男女、世代、国籍により、最適な叱り方は違うけど、叱る時のポイントは3つ。

1. すぐ叱る

失敗して反省している時に、間違いをしたその場で、すぐ叱る。クライアントの前なら話が終わった後すぐに指導する。

すぐにやり直すことで改善スピードがあがる。また後でと思っていたら、それまでに同じ失敗を繰り返させてしまうかもしれない。今さら過ぎたことをとか、その時に言ってくれたらいいのにと思うかもしれない。時間が経つと、叱る方も叱られる方も忘れてしまう可能性もある。注意する内容を貯めると、多すぎて理解できなくなる。

かしこい叱られる方は、注意されたらすぐにやり直すこと。わからなけれすぐに質問する。上手くできたら忘れないように、メモをとったり、その場で繰り返し自分のものにする。

2. 短く叱る

だらだら長い説教より一喝する方が効果がある。講義が長くなればなるほど、伝わらなくなる。なぜ叱られているのかわからなくなることさえある。そうなるとお互い時間の無駄。

叱られる方は叱る方の3倍ぐらいの時間に感じると考えるとよい。相手や内容にもよるが焦点を絞り、1回につき1つのことを指導するのがよい。多くても3つぐらいまでにしたい。

一言のキーワードで気づきを与えればよい場面もある。例えば、ミーティングに遅刻して入って来たスタッフに対して、「何をやってたんだ。何時かわかってるのか。集合時間というものはだな、、、」と延々と説教しても時間と労力の無駄。

その状況で「時間」と一言、叫ぶなり、ささやくなりすれば、みなまで言わずともたいていわかる。時計を指差すだけで、言葉もいらないかもしれない。それで気づかなかった場合に言葉を付け加えればよい。

痛い目を見るほど同じ失敗は繰り返さないので厳しく「退出」を命じたり、「始末書」と反省させるのもよい。小さなミスを見つけ厳しく指導することで、未来の大きな事故を防ぐことができる。大切なのは、怒鳴り散らして上司の鬱憤をはらすことでも、部下が懸命に言い訳することでもなく、遅刻という問題の再発防止をすることを共に理解する。

3. はっきり叱る

あいまいな表現や回りくどい言い方をせず、理由を明確に伝える。率直な言葉のなやり取りは効率をあげる。嫌われことや場の空気を壊すことを恐れ、見過ごしたり遠回しな言い方をしてしまいがちだが逃げてはいけない。

はっきり注意された方が、言われた方も改善しやすい。何が間違っていたのか、どんな問題が起きるのか、何をすべきかを知ることで改善できる。自分の評価や立ち位置を知ることで、自分は信用されてないのではと疑心暗鬼を生ずることもない。

指導が終わったら引きずらず、叱る方も叱られる方も後腐れない信頼関係を築く。注意に反発したり落ち込みたくなることもあるかもしれないが、試練を乗りこえて絆は強くなる。厳しい指導に耐え抜いた勲章は、いつか師弟の財産となる。

叱られることを助言と捉え、ネガティブにならず間違いを修正しよう。

その他にも、論点を見失わない、人格を否定しない、ユーモアを加える、などコツはいろいろある。しかし、たくさん伝えすぎると伝わらないので今日は最も大切な3つを紹介した。

かつてジーコやドゥンガがJリーグでプレーしていたとき、仲間のプレーのミスに対して、試合中の敵も味方も観客も見ている前で、即座に容赦なく一喝していた。周りがどう思うかという価値観ではなく、チームを勝利に導くことに集中しているのだ。すぐにミスを修正したそのチームは勝利をつかんだ。ブラジル代表キャプテンの激励を受け日本代表に選出された選手は2人や3人ではない。叱られるのはチャンス。

CHANGE THE FUTURE….