未来の働き方セミナー2015バンクーバースタッフレポート

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2015年7月8日、女子ワールドカップ、なでしこジャパン準優勝の余韻が残るバンクーバーで未来の働き方セミナーが開かれた。

セミナーに参加したスタッフからのレポートと共に内容を振り返る。

先月U23バンクーバーチームにアシスタントとして加わった大学生のレポートから一部抜粋。

Future Workセミナーはモニターにうつる図形の捉え方からはじまった。一見すると三角にしか見えない図形、しかし下へ、斜めへと見る角度を変えるごとにモニターにある図形はその表情を変えていき、そして最終的に目線を引いてみると実は三角錐だったというしかけである。

最初はなにがはじまるのだろうと?(はてな)を浮かべるゲストの生徒さんたちの表情が、からくりがスピーカーのKenによって解かれると同時に、なるほどといった関心を浮かべる表情へと変わっていったのがとても印象的であった。

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「はてな」から「なるほど」に変わる瞬間が好き。世界を旅する理由の一つ。

今回セミナーで紹介した物事の見方についてのお話は過去のブログ(物事の見方 (2) 見る角度で変わるW杯日本代表サポーターゴミ拾い検証)に書いているのでぜひ読んでほしい。

マスメディアはこれを悪用する典型的な例で、テレビは洗脳ボックスと揶揄される。特に日本はひどく、どのチャンネルどの新聞を読んでも、ほとんど同じ角度からの意見。ステレオタイプな国民が育つのも無理はない。

物事の見方を養いたければ、インターネットと留学が救ってくれる。英語の記事やニュースを聴いて、日本で報道されていることが外国でどう報道されているか比べてみるといい。違う国の人々とディスカッションをして、日本の常識が世界の非常識であることを自覚することからはじめよう。

己の無知に自覚ができたなら、むやみに非常識を恥じることはない。短所も見る角度によっては長所になり得る。現在の非常識は未来の常識。ただ、異なる意見も尊重しながら、変わることを恐れずに、自分の心の声を信じ、自分の想い伝えよう。そこから新しい何かが生まれるかもしれない。

セミナーは考え方の転換についてから、U23のヒストリーへとうつる。2003年からはじまったU23とカナダで巻き起こったSARSや大停電などのあまりの激動的なストーリーに、顔に賞嘆の笑みをもらす生徒さんもちらほらいた。

私自身、U23が立ち上げられていったこのような激動なストーリーの詳細までは知らなかったためどんな困難もチャンスに変えるU23の魅力を改めて再確認し、そしてそのチームの一員になれたことに誇りを感じた。

そして私自身アンラッキーをラッキーに、困難をチャンスに変える発想の転換を日常生活でも意識していきたい。例えば、まだ私は入社してまもなく覚えることも沢山あり、早くまた仕事に慣れなければと時間と仕事に追われ焦りを感じることもあるが、その度に自分が成長できるチャンスだと思うようにしたい。

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どんな会社にも創業物語はある。幸か不幸か、2003年のトロントという、サバイバーTシャツまで発売されたカナディアンなら誰でもすぐに思い出せる激動の時間と場所にU23は生まれた。この頃のストーリーは執筆中なので、公開したらぜひ読んでほしい。

創業者からよく聞く台詞だと思うが、U23はラッキーだったと思う。これでもかというほど想定外のイベントが起きるけど、いつも最後はプラスに変えることができた。本当にいろいろなことに恵まれていた。同じことを今もう一度やれと言われてできるかどうかわからない。

とは言うけれど、何が起きたとしても、なんだかんだハッピーに生きているだろうという気はする。物事の見方次第で、ピンチをチャンスに変えることはできる。人生はゼロサムゲームではないから、転んでも起き上がり続ける限り、道は開ける。

ところで、冒頭に話した、なでしこジャパンの準優勝を人々はどう見たのだろうか。「優勝できなかった」という見方をするのか、「準優勝できたと」という見方をするのか。

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