U23を卒業するスタッフへ2016

2003年に創業してから13年間、U23は常に変化してきましたが、未来へ向けてまた変化します。これに伴い多くのスタッフがU23を卒業し、それぞれの新しい道へ歩みます。ある人は起業し、ある人は転職し、ある人は新しいU23で挑戦を続けます。

きっかけはどうあれ、Future Life/Work《未来の生き方・働き方》に挑戦するU23で何かを感化され、チャレンジスピリッツを届けることができたのなら、心から誇らしく思います。23年後、今はまだ見えていない違う側面も見えるようになり、みんなで笑ってこの日のことを話せる日が来ることを願っています。

U23に携わってきた仲間に、ちょっとだけ早く入社した会社の上司として、ちょっとだけ長生きしてる人生の先輩として、ちょっとだけ世界を見てきた旅人して、ただの友人の一人として、U23を卒業する前にもう一度みんなに伝えたいことをまとめました。これまで自分が生きてきた経験から、後世に伝えたいことです。U23でずっと叫び続けていることで、たいしたことではないかもしれませんが、たった3つなので、もう一度だけ聞いてください。今はまだ心に響かないかもしれないけれど、時が経てば、未来を変えるキーノートになるかもしれないと応援の気持ちを込めてここに残します。


まず一つ目は、物事の見方。Future Work Trial、Staff Training、U23 Seminar、、、23回以上は聞いていると思うけど、人はすぐ忘れてしまうので何度も伝えます。自分も忘れそうになったら、自分のブログを何度も読み返しているし、これからもそうするでしょう。
U23 CEO Blog|物事の見方:http://www.u23.net/blog/different-world

人は、その人の知識や経験、物事の考え方や視点によって見える世界は違います。見える世界が変われば、未来が変わります。なぜ、旅をするのか。知識と経験を増やし、世界を俯瞰し常に異なる側面から見直すためです。例えば、机の上に立つだけでも、世の中は違って見えます。分かってることも別の面から見直しましょう。Carpe Deiem、知識がなければただの落書き。ある人はラテン語と識別し、その意味や背景を知る人には魂を奮い立たせるものに変わります。見えているのみ見えていないものがあるかもしれません。今は悲劇と思っていることも、時間の尺度が変われば喜劇です。向かい風も帆の向きを変えれば追い風です。

時間の流れ、暮らす場所、付き合う人を変えたら、人は変わり違う景色が見えるようになります。読書をすれば偉人と時空を超えた対話ができ、彼らが見ている世界を覗けます。情熱とクリエイティビティとテクノロジーが時代を前へ進め、常識を変えています。子供の頃から刷り込まれてきた極めて偏った知識と経験を常識と思い込み、固定観念に縛られていないか、自分を疑いましょう。人と異なることを恐れず、周りの雑音に惑わされず、自分の心を信じましょう。人は自分の都合の良く物事を見がちであることを知り、多面的に物事を見つめ直しましょう。物事がうまくいかないときに、他人や物のせいにするのではなく、自分が変わることで状況をよくできないか考えましょう。他人と比較するのではなく、過去の自分と比較することで幸せな生き方をできます。物事の見方で未来が変わります。

二つ目は、Share The Happiness《ハッピーの共有》。みんなも大好きなフレーズだからもう説明は必要ないかもしれません。U23が生まれたときから変わらないポリシーで、一つ目に話した違う物事を見方をして、クリエイティブなアイデアやテクノロジーで、悲しい思いをする人を作る人なくすべての人がハッピーになる道を見つけることです。世界中の人々とこの考えを共有できたら世界はちょっとハッピーになれます。言うのは簡単ですが実現するのは途方もなく難しいです。理想論と笑う人もいます。それでも挑戦を続ける情熱や魂を共有できたら、Share The Happinessの道は見つかるんではと思っています。

ハッピーとはなんなのか。今日の空腹を満たすパンを与えることなのか、それとも明日の魚の釣り方を教えることなのか。欲しい服を買ってあげることなのか、今ある服の着まわし方を学ばせることなのか。かわいい子を安全な巣の中で育てることなのか、一人で生きれるように谷から落とすことなのか。哲学的な話になってきますが、真のShare The Happinessとは何なのか、新しい世界でも探求し、発見をシェアしてくれたら嬉しいです。

もうすぐ、求める求めないに関わらずAIやロボットが活躍する時代がやってくるでしょう。それは産業革命や日本で鎖国が解かれた時のように世界が劇的に変わります。そのとき、ロボットに仕事を任せてハッピーになるか、ロボットに仕事を奪われたとアンハッピーになるか。そのとき、日本と海外をつなげたように、ロボットと人間をつなげるHUBとなり、Share The Happinessをしたいものです。そんな時代が来た時、Share The Happinessとは何なのか、哲学のようなものも求められるのではと予想しています。

三つ目は、Carpe Diem。英語で言うと、Seize The Day。日本語に訳すと、今を生きる。これも生涯を通じて世界中で叫んでいることです。今、世界はテクノロジーの進化で、大げさでもなんでもなくかつてないスピードで変化しています。U23が生まれた2003年には、まだスマートフォンもありませんでした。あの頃に誰が今の時代を予測できたでしょうか。YoutubeもFacebookもTwitterもまだありません。あの時代にAirbnbがあったら選べるホームステイなんて生まれなかったでしょう。Google Mapがあれば、迷わない地図もなかったでしょう。あの時代を知らない人は、どんな生活をして、どうやって仕事をしていたのか想像もつかないかもしれませんが、ほんの10年前ほどの話です。

たった10年で世界はこんなに変化する時代になったのです。インターネットが普及する前の1980年と1990年の10年の変化はここまで大きくありません。ソーシャルネットワーク、AIにより、時代は加速度を上げて変化しています。この先の10年、さらにその後の10年と、さらに早いスピードで変化するでしょう。今の常識は10年後、20年後は、通用しなくなります。法律だって、合法だったことが違法になり、違法だったことが合法になります。道徳も倫理観も変わるんです。気づいていないかもしれませんが、知らないうちにスゴイ人やエライ人が良くも悪くも世の中を勝手に変えてしまうのです。過去にしがみついて変化を拒んでも、変えられてしまいます。

留学したみなさんはカナダのことは知っていますが、どれだけ世界のことをわかってますか。海外は北米とヨーロッパだけではありません。アジアもアフリカも南米もあります。都会も田舎も、昼も夜も、パブリックもアンダーグランドもあります。日本は世界第2位の経済大国なんて過去の栄光にすがっていたら生き遅れます。新興国が押し寄せているどころか、すでに抜かれていることもある危機感をどれだけの人が持っているでしょうか。日本に前例のない危機が襲った時、シンゴジラで見た官僚の会議は笑い話ではありません。かつてはバックパッカーの聖地だったバンコクも近隣のアジア諸国にもモダンな街に変貌し、次々とコンドミニアムやモールが建ち、物価の上昇にも驚きます。世界中でこんな変化が起きています。10年もすれば違う国になっていてもおかしくありません。

何を言いたいかというと、世界の変化は待ってくれないということです。過去を悔やんでる暇はありません。これだけ変化の早い時代に未来に何が起きるかも分かりません。だから今を生きるんです。覚悟を決めたら、今、目の前の夢に情熱を込めて走りまくればいいんではないでしょうか。いろんなことにチャレンジして、いろんな失敗をして、何度転んでもすぐに立ち上がって、またチャレンジする。違う物事の見方をできない常識に縛られた人や勝負していない人に何を言われようが、自分の内なる声を信じて走り続けましょう。クレイジーでいいじゃないですか。やらずに悔やむより、やって悔やむほうがましです。たぶん、後悔はしません。その知識と経験、点と点はいつか線につながります。違う物事の見方をして情熱と想像力で点を線につなげるんです。そうやって今を生きていれば、終着点なんてどこでもハッピーです。旅は今どれだけおもしろいことをやっているかなんです。

最後にいつもセミナーで生徒に伝えてる言葉を送ります。

The past cannot be changed. The future is yet in your power.
(過去を変えることはできないけれど、未来はあなたの手の中にあります。)

U23で長い間ずっと働いてくれたスタッフも、戻ってきたスタッフも、最近入ったばかりのスタッフも、最高の思い出をどうもありがとう。旅の続きの話は、またいつかどこかで。

Change The Future, one person at a time.
Ken