スコットランドで移動と進化について考える
未来の移動
3月はじめはトロントからロンドンWestJest(カナダのLCC)で飛行機移動。つぎは、ロンドンからスコットランドのグラスゴーへJestStart(イギリスのLCC)で飛行機移動。こんどは、グラスゴーからエディンバラへScotland Rail(スコットランドの長距離鉄道)で電車移動。そのあと、エディンバラからロンドンへJestStarで飛行機移動。そして、UAEのアブダビから、アルアインを経由して、ドバイへ高速バスで移動。
航空券も鉄道もバスもiPhoneでルートとタイムテーブルとチケットを調べて、必要ならオンラインでブッキング。最短距離、最短時間、最安値が瞬時にわかる。インターネットとLCC(ローコストキャリア)の登場で世界の距離は、時間も費用も劇的に近くなった。
時代が進めば、移動はもっと早く、もっと安くなる。バンクーバーのダウンタウンと空港の移動は、以前はバスを乗り継ぎ時間もかかったがスカイトレインの開通で半分になった。メルボルンの路面電車は無料だ。ヨーロッパでは飛行機も無料である。人類が宇宙へ行く頃には、大阪から東京もハイパーループなんかがつながり無料で移動できるようになるだろうか。
未来の距離
そんなに移動して疲れませんかとよく聞かれる。小さいバッグでホームステイを移動するだけなので、それほどでもない。国境を超え時差がある移動は体力的には疲れるけど、精神的な疲れはあまりない。昔からデュアルライフ、ノマドライフをしているので越境にも慣れた。
それよりも毎日満員電車に乗って千葉から東京まで通勤したり、朝早くから夜遅くまで大阪と東京を往復の出張をする方が23倍以上しんどいと思う。はじめて東京で満員電車に乗った時は、Youtubeで見た風景だと一瞬は楽しめたけど、すぐに手ぶらでも消耗する。
おそらく京都から江戸まで何日もかけて移動していた江戸時代の侍が、大阪と東京を往復する現代人を見る感覚なのだろう。自分も小学生の頃は、神戸と東京は遠く感じた。あの頃の神戸と東京の体感距離より、今の神戸とトロントの方が近い。あの頃の神戸とロンドンの距離が、今の神戸と月の距離に近づいている。23年後、神戸と月の距離はどうなっているだろうか。
未来を変える旅
この旅では、ある意味で鎖国の続く極東の島国日本から、北米の移民の街カナダ・トロントへ移動し、欧州にある世界の中心イギリス・ロンドンへ、そのイギリスから独立しようとするスコットランド・グラスゴー/エディンバラへ、そして中東の砂漠にある近未来都市アラブ首長国連邦・ドバイ/アブダビへと移動した。
それぞれ文化も言葉もまったく違う。こっちの国では常識のことが、あっちの国では非常識だったりする。過去になかったものが、未来にはあるように、エディンバラにないものが、ドバイにはある。トロントで簡単にできることがドバイでは難しかったりする。東京で解けない問題の答えがロンドンでみつかる。旅はタイムマシン。移動した距離だけアイデアは広がる。
移動は進化をもたらす。人類の歴史を振り返ると、移動により新しい時代を迎えてきた。ローマ帝国の進行、コロンブスのアメリカ大陸発見、、、、
日本の歴史も遣唐使が中国へ渡り、咸臨丸がアメリカへ渡り、新しいアイデアや違う物事の見方を手に入れ進化してきた。
生物の歴史もそうだ。水中から陸へ移動して、足が生え、肺呼吸をするようになった。移動は未来を変える。テクノロジーの進化により、人類はかつてない大移動時代を迎えている。人々が宇宙へ移動するようになった時、人類はどんな進化をするのだろうか。
Change The Future…