”スターマン”デヴィッド・ボウイに捧ぐ

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2016年1月10日、David Bowie(デヴィッド・ボウイ)が18か月の闘病の末、癌により死去とFacebookのタイムラインに衝撃が走った。今月8日にニューアルバル『★(ブラックスター)』をリリースしたばかりだった。最期まで英雄だった。

音楽はタイムマシーン。時空を越えて過去と未来をつなげてくれる。国も、性別も、世代も越えて影響を与え、ミュージシャンとしてだけでなく、ファッション、アクター、アーティスト、イノベーターとして敬愛するデヴィッド・ボウイ。まだデヴィット・ボウイを知らない人へ、まだ僕がジギー・スターダストを知らなかった頃の思い出をお話しする。

デヴィッド・ボウイの名を世界に知らしめた『Space Odetty』のリリースが1969年、自分が生まれる前から活躍していた伝説の人は、洋楽に興味を持つようになった頃にはすでに過去の人。名前は知ってるけどアルバムを聴いたことあるわけでもなければ、ライブに行ったこともなかった。サッカーで言うなら、メッシを見て育った世代が現役のマラドーナのプレイを観たことないようなものだろうか。

ガキの頃から新しいもの好きの自分は、よく知ろうともせず、デヴィッド・ボウイなんて親父の音楽で時代遅れと、敬意も関心も足りなかった。今ならそれがどれだけもったいないことかわかる。認めたくない若き日の過ち。小学生の頃は『2001年宇宙の旅』のおもしろさがわからなかったのに、大学生になって見直したらその深さがわかりはじめ、今では最高の作品と叫ぶように、年を重ねるたびに好きになった。たぶん、これからニューアルバム『Black Star』や過去のアルバムを聞き直しているうちにもっと好きになるのかもしれない。

そんなデヴィッド・ボウイを教えてくれたのは、彼が影響を与えたアーティストから。リアルタイムで聴いていたTM NETWORKやDuran Duranのルーツを辿っているうちにすぐにDavid Bowieに行き着いた。そこから点と点が線につながる。『Space Oditty』は『2001年宇宙の旅』を、『Diamond Dogs』は『1984』をモチーフにしている。SF好きの自分がデヴィッド・ボウイにたどり着くのは遅かれ早かれ運命だっただろう。

Queenとの共作『Under Pressure』も、大好きなメッシとネイマールのコンビみたい夢の共演。子供の頃のアイドル宮沢りえがカバーした『Fame』。青春時代のバイブル『トレインスポッティング』のサントラでも『Golden Years』を見つけることができた。役者としても活躍している。これまた大好きな坂本龍一教授の主題歌で有名な『戦場のメリークリスマス』で主演を張っている。映画『バスキア』では、やっぱり大好きなアンディ・ウォーホールの役を演じている。いくらでもつながる。

デヴィッド・ボウイがクールなのは、なによりもその多彩な才能と「Changes」し続けるイノベーションスピリッツ。詳しくは専門誌に譲るが、アルバム毎に全く違う音楽を奏でる。一度売れた後に、変化し続けるのは生半可なことではない。音楽家になるか芸術家になるか迷った時期もあったらしいけど、どの道に進んでも伝説になったと思う。金融でも先駆者で時代に先駆け『ボウイ債』なんというものまで発行している。世界中がショックに悲しんでいる。ドイツ外務省もツイートしている。クリエイティブでイノベーティブでパンクな人生こそデヴィッド・ボウイの最高の芸術作品。

どれだけデヴィッド・ボウイについて伝わったかわからないけど、心配しなくても世界中のファンが伝えてくれるはず。テクノロジーが未来に唄い紡いでくれる。

マイケル・ジャクソンが亡くなった時もそうだけど、SF好きの革新者のデヴィッド・ボウイのことだから、密かにクローンの実験とかしていて、人類が火星に行けるようになった頃に、地球に降りてきて踊ってくれないかと夢想している。There’s starman waiting in the sky.

RIP David Bowie

リンク:

デヴィッド・ボウイ、69歳で逝去:約50年間人々を魅了し続けた人生

http://www.rollingstonejapan.com/articles/detail/25225

金融でも先駆者だったデビッド・ボウイさん 「ボウイ債」発行

http://jp.wsj.com/articles/SB11777697228475194531304581473412690282984

ヴィッド・ボウイにドイツ外務省が「ありがとう」と追悼ツイート その理由は「ヒーローズ」にあった

http://www.huffingtonpost.jp/2016/01/11/david-bowie-berlin-wall_n_8959502.html

photo: http://www.davidbowie.com/