未来を変えるキーノート〜U23 Keynote 23 Tips

2012年12月16日(日)にU23 Tokyoで英語とプレゼンテーションを学ぶイベントがありました。

ありがたいことに、12月の忙しい時期にTwitterで見つけて奈良からこのために参加してくれた方や、トロントでU23を利用して群馬県から2時間以上かけて来てくれた方までいました。

前半は、講師に東洋大学准教授の藤尾美佐先生をお招きし、全編英語で勉強しました。ビジネスミーティングのワークショップをだったり、オバマ大統領をお手本にショートスピーチがおもしろかったです。

後半は、Kensukeが講師です。U23 Keynote 23 Tipsの講義のレビューをご紹介しておきます。

いきなりKensuke階段から5色のカラフルなジャージで登場し、世の中に溢れるPowerPointの眠たいプレゼンテーションに毒舌を吐きます。

「『$252』この数字は何かわかりますか?New Yorker magazineによるとPower Pointのひどいプレゼンテーションによる1日のアメリカの損失額です。本人は一生懸命に綿密に書き込まれたスライドを作って話をしているつもりでも聴衆はこうです、、、」

やってしまいがちな醜いPowerPointのプレゼンテーションイメージの後に、居眠りする聴衆の写真がスクリーンが映し出されると、みんな心当たりがあるようで会場から笑いが沸き上がります。立ち上がりはOK。

Tips 14:Opening(プレゼンテーションは、オーディエンスの集中力が一番高い立ち上がり2〜3分が大切です。)

聴衆があなたの大ファンだったり、あなたが有名人でもない限り、”Opening”でこいつはいつもと違うと思わせないと話を聞いてもらえません。

世界中に注目の新製品を発表するスティーブ・ジョブズとは、対象も環境も予算も条件が全く違います。制限された条件の中で、空間と時間をデザインしなければオーディエンスは眠りに落ちます。 わかりやすい説明の基本である結論をまずいい、3点法に従い今日のキーワードとなる最も大切な3つについて語ります。

Tips 1: Passion(何より素直な熱い気持ちが聴衆の心を突く。)

Tips 2: Simplicity(デザインもトークもわかりやすくシンプルに。)

Tips 3: Naturalness(会話をするように自分の言葉で自然体で。)

何回も復唱しその場で3つを覚えてもらい、今日必ず伝えたかったことは伝達完了。

いい流れです。 ここで終わっても良いのですが、もっと聞きたいと言うので「Tips 4: Font」を皮切りとして、デザイナーならでは「デザインTIPS」のお話がはじまります。

「Tips 5: Color Theroty」では、カラフルな服装の秘密が明かされます。プロジェクタの種類や会場の環境による配色のコツもご紹介しました。

Visualで伝える大切さを説き、箇条書きについて毒づきます。

「Tips 8:Chart」では恐れ多くもWWDCで使われたAppleのChartですら、もっとシンプルにわかりやすくできるとデモを見せると、聴衆の目が輝きます。

「Tips 10: White Space」の重要さもデモで証明すると、目から鱗の方もいたようです。

最後のQ&Aコーナーでもいい質問をたくさんいただきました。

予定の1時間が近づき、この辺になるとさすがに眠くなるので、眠りに落ちる前に腹八分目で早めに終了。。。 と締めるつもりだったのですが、遠方から来てくれている方もいるし、反応がいいので「延長戦やりたい?」と一応訊いてみました。

まだ続けたいと貪欲なメンバーだったので、「Tips 15 Short」で時間より早く終わるのがコツとたった今語った次に、延長戦と言うエクスキューズで、本来は別日程で行う「講演TIPS」がはじまります。

「延長戦」には葛藤があったのですが、満足度調査アンケートを見ると、全員やって良かったという回答だったのでオーディエンスが望むならアンコールもありです。そして30分の延長戦の後、スタンディングオベーションの中、笑顔で終わることができました。